とおいとおい、異国の地 貧しい少女とその姉が一人 二人を哀れに思ったお婆さんが、少女にあげた一足の赤い靴 それをとても気に入った少女が、姉のお葬式にまで赤い靴を履いていく 死を悼み弁えることもない少女に天罰が下ったのか 葬式を終え場を後にしたところで突然 少女の履く赤い靴は本人の意思とは無関係に踊り出してしまう とまらず、靴を脱ぐことも出来ない 踊りに踊って疲れ果てても尚止まらぬ靴 やがて疲れ果てた少女は進む道の先にいた木こりにお願いをする 足を切って、と そしてようやく、少女は止まることができた 足を失って