石田三成はこの度の戦で怪我をした。 目の怪我だった。 とうぶんは、物を見ることが出来ないだろうと医師に診断された。 両の目には丁寧に布が巻かれ、彼の鋭い目は暫く暗闇に葬られることになった。 その間の三成の世話は、という女中が全て引き受けることに決まった。