天使の嘘
解説 天使の嘘、全てを読んでくださりありがとうございます。 性表現に流血まで書いてしまい、それでも裏へ行くことを辞さない私に批判 を頂くことがなかったのが驚きでした。と共に読者様の心の広さに大変感謝 しております。ありがとうございます。 さて、あまりの管理人の文の拙さと遠隔表現にこうして解説をつけなければ 自分以外(というか管理人でも)訳が分からないという状態ですので、この 場で補足をすることにしました。本当に申し訳なく思います。 以下、さくさくっとお話の重要な点を話の流れと共に解説してみましたので、 よろしければ読んでやって下さいませ。 >子供の頃 政宗に対して相容れないと感じていたヒロインですが、実際、二人に血の繋 がりはありませんでした。この時点では二人はまだその事を知りませんが、 才能や容姿においても大きく差や違いがあることに、政宗はうすうす感づい ていましたし、ヒロインも疑問に思っていました。 (容姿の似てないことについては後に文中で佐助が突っ込む描写を入れてい ます)しかしこの時点ではお互いまだ子供ですから、追求しようなどと思う こともありませんでしたし、そんな発想すらありません。 親が政宗を贔屓したのは実子であるためですが、史実に少し準えまして、母 はどちらかというとヒロインを可愛がった設定にしました。まあ、ここはあ まり関係ありませんが・・・。そして両親二人は最後までヒロインと政宗に 血の繋がりの無いことを打ち明けませんでした。 と、ここまでがおおよそ、話のベースとなる子供の頃の設定です。 分からないというのはおそらく最終三話にかけてだと思いますので、そうい うつもりで説明をさせていただきます。 >現代 まず、政宗がヒロイン置いて行った3日間もの間何をしていたかという点で すが、婚約した相手方に断りの返事をしに行っていたのが一つと、ついでヒ ロインとこれから住むマンションを借りに行っていました。これはヒロイン が話の初めに家を出たいと言っていたのを覚えていたためです。 ちなみに政宗は自分がいない間に親が帰って来たということは知りませんで しが、マンションを買ったことは最終的に二人が家を出るために行き場所と して役立つことになりました。 それにしても何故ヒロインに言わずに家を開けたのかが疑問ですが、これに ついてはまあ、男特有の理由にでもしておきます。不安にさせたくないって ところでしょうか。この辺は少しいい加減でしたね。ごめんなさい。 結果的にそれがヒロインを酷く勘違いさせて追い詰めたわけですが、そもそ もヒロインと政宗の関係は初めから酷く危ういものでした。 血が繋がっていて結ばれないが故に、常に第三者にお互いを取られてしまわ ないかと気を張っている状態です。それがヒロインの場合は、弟が美形で才 能に溢れているために余計不安で仕方なく(加えてヒロイン自身が弟にコン プレックスを持っていましたし)、政宗が逃げた、とヒロインは受け取った わけです。まあしかしヒロインも直情径行というか・・・。 それから、この時実は政宗は戸籍の確認に行っていました。長年疑問だった ことを此処に来てようやく確認に行ったというわけです。もっと早くに行っ とけよという感じですが、体を繋いだことでようやくその自覚といいますか 一応見とくかーみたいな気になったのかもしれません。 >復讐について ヒロインの復讐方法は流れとしてはまず、 妊娠の陽性反応を示すそれを親に見せ、政宗がいかに酷いことを自分にした かを知らせ(幼少期に親が政宗を可愛がったために、あてつけ)、次に帰宅 した政宗がヒロインの亡骸を見つけることによってさらに親に責められる。 例え妊娠が嘘だと分かってもヒロインが政宗を苦に自殺した事に変わりは無 いとして、ここでさらに咎められる。そして、これによって当然政宗の婚約 は流れる(ヒロインはあまりこれを自殺の目的にはしていませんが、最終的 には政宗を許しましたから、初めから心のどこかで政宗を引き止めたいと思 う気持ちがあったと思います)。 この復讐の目的は死んで政宗の心に傷を残すということでしたが、政宗がヒ ロインを裏切ったわけでは無いと分かり元の鞘に納まるという終わり方です 。考えるとここでヒロインが本当に死んでいたら政宗は悲惨なことになりま すね(笑 >最後のヒロインの台詞 お互い様でしょ、というのはヒロインが社会人になって政宗が大学生になっ ても互いが他人であることを言わなかった親に言っています。これは、だか ら私達はこういう関係になってしまった、という皮肉のようなものなんです が、少し意味合いが違うのはまあ、その時のヒロインが急いでいて気が動転 していたということで・・・。 全部嘘だったんだよ、は勿論妊娠の事を指しますが、ついでにいうなら今現 在も政宗との仲が悪いと両親が思っていることも含めて言っています。 (二人はこの時にはもう恋人同士ですから) >家を出ること 政宗は親が嫌いですし、親が帰って来た以上二人でこの家に住むことはでき ないと判断して家を出る決意をしました。親が帰っていると知りませんでし たが、もしマンションを借りていなかったとしてもヒロインを連れてどこか に行っていたでしょうね。 あとは・・・・何かありますかね? こんなものでしょうか。分からないことがありましたメッセに書いてお送り くださいませ。答えさせて頂きます。 ・・・しかし筆頭は意外と書きにくい・・・。 一番書きやすいのはそうですね・・・、三成かもしれませんね。意外と単純 に動きますし、三成は。というわけでこの後はデリカテッセンの執筆にあた ります。 天使の嘘、読んでくださり本当にありがとうございました!